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回遊人魚
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著者:ふじわら弥生
プロフィール
兼業作家、コラムニスト
三十路負け犬の痛い話、ほっこりとした話etc。
いつから皆と違ってしまったのだろうと思うオンナの気持ちを
書いていきたいと思います。
きっと、明日はみんなが笑顔になりますように。
http://lauralaura.hp.infoseek.co.jp/
書籍の内容
誰もがキャリアウーマンじゃない。
誰もが素敵な恋をしているわけじゃない。
それでも何かを掴みたい。(ふじわら 弥生)
コラムニスト、ふじわら弥生の代表作『回遊人魚』が電子書籍になりました。
30代女性の喜び、憤り哀しみ、…そのすべてがここにある。
なにげない日常の中で自分に正直に生きている全ての女性に送るエッセイの数々。
瑞々しい感性から紡がれる美しい文章は日々の疲れを癒してくれることでしょう。
男性からみても多くの発見があり、昨日よりずっと女性に優しくなれること間違いなしの一冊です。
(A4サイズ 本文44頁 2006年2月20日発行)
ISBN 4-903465-22-5
【本文一部紹介】
(P.26)
振られる方は、自分で立ち直るまで永遠と思われる暗く長い時間が待っている。
毎日、苦しくてご飯も喉を通らずに眠れない日が続くだろう。世の中のカップルが全てキラキラと輝いて幸せに見えるだろう。自分は一人で何をしているのだろうと焦りもするだろう。
でも、大丈夫。
この世の中、命さえ取られなかったら何とかなるのだ。何を大袈裟な、死ぬわけなんてないでしょう。だから苦しいんじゃないの、と思うだろう。
しかし平気なのだ。少しずつアナタは、睡眠時間を満足できるまで取ることが出来るようになるし、ご飯だってデザートまで食べたくなるようになる。
それまでには、ほんの少し時間はかかるかもしれない。
身体中の水分が抜けてしまうんじゃないかと思う程、泣くのかもしれない。
目も空ろになってしまうかもしれない。
でも大丈夫。
たくさん泣いて、たくさん落ち込んで、そして立ち上がろう。振られたからって、この世の終りではない。アナタの周囲は、アナタを励ますだろうし、それによって思いもよらない人の優しさや温もりに気がつくことだろう。それだけでも、もう充分にアナタは「振られた」ことによって色々なものを手に入れることが出来る。
それでも、あの人じゃないと私(僕)は駄目なのだというそこのアナタ。
だったら、ずっと好きでいればいい。その彼(彼女)のことを忘れる事なんてない。大切なのは「彼(彼女)を愛する」ということなのだから。アナタの恋焦がれる人が、別の人と楽しく付き合おうが、結婚しようが、不倫をしようが、それでも好きでい続けるというのは凄い経験だ。
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